原因は？

腱鞘炎の状態

指の腱鞘があらゆる原因で肥厚し、硬くなるなどして、腱鞘と腱鞘を通過する腱がこすれ合い、炎症が起こり痛みや腫れが出現する疾患です。
腱鞘とは、筋肉と骨とをつなぐ腱を通す帯のようなもので、腱が円滑に動き、親指の動きをスムーズにする役割をしています。

腱鞘の下を通る長母指外転筋腱と短母指屈筋腱は、親指を広げたり伸ばしたりする働きをしています。
親指の使い過ぎにより、腱鞘と長母指外転筋腱、短母指屈筋腱の間が狭くなり腫れや痛みを生じる疾患を中でも、ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)といいます。

・家事による酷使
・楽器の演奏
・手首の動作を使うスポーツ
・スマートフォンの使いすぎ
・PC作業
・リウマチなどの基礎疾患

また、更年期の女性や妊産婦にも多くみられ、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れが関連していることがあります。

2週間以上引かない手首の痛みが出現した場合は腱鞘炎の可能性が高いため、MRI検査、超音波検査での診断を受け、早期に治療を開始することをお勧めします。